人が導いてくれた軌跡

オーナー:西岡 祐一

手もみ総本店 厚木愛甲店 通称“てもあつ” オーナー西岡祐一

にこやかな雰囲気の彼の周りには常に人が集まってくる。

「僕は人と信頼関係を結ぶことが一番大切だと思うんですよ。」

と自身のビジネス論を語る時に必ず口にするセリフだ。
そんな西岡祐一という人物を紐解いていくと一つのキーワードに出会った。

『人と人』

西岡の今まで歩いていた軌跡を語る上で重要なキーワードだ。

リラクゼーション業界への進出

今年2017年7月17日、てもあつは7周年を迎えた。

てもあつ開業前は、飲食業界でやり手のマネージャーとして休む間もなく働いていた。
そんな西岡がなぜまったく畑違いの業種を脱サラして開業しようと思ったのか。

オーナー:西岡 祐一
インタビュアー
なぜリラクゼーションの業界に挑戦しようと思ったんですか?
西岡
飲食の業界で仕事していた時は、お店が大手だったこともあり、すべてが流れ作業。常にオペレーションの中で働いていました。重要なのは、いかに無駄をなくし利益を上げるかという事。
その一方で、手つかずで戻ってきた料理を惜しげもなくゴミ箱に捨てる日々。
もちろん、衛生上の事もありますから、当然の事です。
でも、もったいないでしょ?
まだ食べられる物捨てるって、無駄な行為だと思いませんか?
「無駄をなくせ」と言ってる反面でどんどん食品は「無駄に廃棄」ですよ。
インタビュアー
飲食業では当たり前と言えば当たり前の事ですけどね。確かに、そこをそういう形で切り取られるとちょっと不条理な気がします。
西岡
そうなんです。食べ物は、生き物ですよ!
だんだんと生き物を大切に扱わない仕事に嫌気がさして…
でも、売上を上げ店を繁盛させる為にはと動いている事はそんな無駄な事をしないとダメで…
自分の中で矛盾が生じてきたんです。
あ~これじゃダメだって。
これが、僕がやりたい事はこれじゃないって思ったきっかけの一つです。

あなたに会いにまた来ます

西岡には、他に2つてもあつ開業に踏み切るきっかけとなった事がある。

オーナー:西岡 祐一
西岡
ある日、お店に一人のご年配の女性が来店したんです。
僕はいつもと同じように、オペレーションに従って接客をしていました。
下膳をする際に「おいしかったです。これはどこのお魚ですか?」と声をかけてくれたんです。私は「瀬戸内海で取れたお魚ですよ。」と答えると、「どおりで懐かしい味だと思った。私の出身は広島なので」と。
僕も出身は広島なので、即座に意気投合しました。
色々と故郷の話をして、お帰りになるときにその方が言ってくれたんです。
「あなたに会いにまた来ます。」って。
僕はその言葉に打ちのめされたんですよね。
今までも、色々な方にうれしい言葉はいただきました。でも、普段はお店への言葉で、僕への言葉ではなかったことに気が付いたんです。
「あなたに会いにまた来ます。」
すごくないですか?この言葉の破壊力!
僕にとってはまるで雷に打たれたようなインパクトでした。
インタビュアー
確かに、自分自身に直接くる言葉ですね。なんか、報われる気がします。色々と。
西岡
でしょ。
あ~、僕はお店の為じゃなくて、誰か僕を必要としてくれている人の為に何かをしたいんだ。って気が付かせてくれた言葉だったんだと思います。
そんな感覚になってからは、色々と世界が違うように見えてきて…
インタビュアー
最後の理由につながるんですね?
西岡
はい。

笑顔のある毎日を作るお手伝いをしたい

西岡
当時は、電車で1時間半の通勤をしていたんです。
毎日毎日、音楽を聴きながら通勤するのが日課でした。
変わらない日々を過ごしていた時、ふと周りの光景が気になって
インタビュアー
いつも同じ人を見かけた。とかですか?
西岡
ははは(笑)
確かにありますよね。
でも、そうじゃなくて、周りの人たちがみーんな楽しそうじゃないなって気が付いちゃったんです。
インタビュアー
楽しそうじゃない?
西岡
はい。僕もその一人です。
毎日同じルーティーンで、疲れた顔して仕事に行って…
みんな同じなのかな~って。
そんな人たちが元気になる場所を作りたいな~って思ったんです。
インタビュアー
それでリラクゼーションの世界へ?
西岡
そうです。
一人ひとりとしっかりと向き合える。そんな仕事を次はやろうと。

 

オーナー:西岡 祐一

故郷広島から神奈川県厚木市へ

まったく知らない業界へ挑戦する事を決意した西岡。
しかも、知らない土地。
あるのは、やる気だけ。
ただ、ひたむきに。
ただ、がむしゃらに。
「あなたに会いにまた来ます。」と言ってもらえるような、『人と人』のビジネスを…

2017年7月17日 手もみ総本店 厚木愛甲店オープンまでこぎつけた。

感謝すべき人々

ご年配の女性の一言がきっかけとなって、人ひとりひとりに対して今まで以上に真摯に向き合うようになった西岡。そんな西岡の周りには人が集まり、支えてくれた。

オーナー:西岡 祐一
インタビュアー
記憶に残ってるお客様とかいらっしゃいますか?
西岡
オープン直後、まだ店が繁盛しているとはいいがたい時でした。そんな時に週3・4回ペースで通ってくれた方にいつも励まされた。このままでいいんだ。僕がやっている事は間違ってないんだと。
あと、オープンからわずか半年少々の時に、東日本大震災、3.11がおきたんですよ。
インタビュアー
ちょうどその時でしたか。。。
西岡
うちは震災の3日後くらいには一応オープンしていたんです。ただ、停電で電気もない店内をローソクで営業している状態でした。自動ドアはもちろん開くわけもなく…
それでも、お客様は、開かない自動ドアを「トントン、やってる?」って来てくれたんですよ。本当にうれしかったです。
インタビュアー
震災直後から営業とは、すごいですね。しかも、お客様がいらっしゃっていたとは。
西岡
落ち込んでても仕方ない。今こそ僕を必要としてくれる人がいるはずだ!なんて思った事もありまして…お店開けててよかったと思いましたよ。
今でもその時のお客様がいらっしゃるんですけど、いい思い出話です。
>インタビュアー
ステキですね。
やはり、西岡さんにとって『人』は大切なキーワードですね。
西岡
そうですね。
前職場でここの店長平原に会った事も大きな事ですし、一目惚れして、こんな僕についてきてくれると言ってくれた妻に出会えたことも感謝です。
インタビュアー
その奥様との間には、お子様も二人いらっしゃるんですよね?
西岡
はい。
忙しくするのは僕の性分ではあるんですけど(笑)なるべく家族の時間は犠牲にしないようにしています。今の僕が僕であれるのは、家族がいるからですから。
インタビュアー
西岡さん自身もそんな環境で育った…とか?
西岡
いえ。まったく逆です。
僕の実家は商売をしていたので、運動会も見に来ない両親って感じでしたよ。お昼のお弁当は友達の家族に混ぜてもらう、いわゆるかわいそうな子状態で。
インタビュアー
反面教師ってやつですね。
西岡
ですね。よく泣いてましたよ(笑)
でもそんな僕に、担任の先生は「強く生きろ!」って言ってくれたんです。
「かわいそうに」ではなく、「強く生きろ!」って。
その先生にもとても感謝しています。もしあの時「かわいそうに」って言われていたら、今の僕はなかったんじゃないのかな~って。
インタビュアー
西岡さんの強さのルーツの一つなのかもしれないですね。
西岡
強さといえば、僕のおじいちゃんにも「男子たるもの涙を見せるな!」って言われましたね。当時よく世話をしてくれていたんです。
僕のおじいちゃんはめちゃくちゃかっこいい人なんですよ。僕の憧れです。
インタビュアー
やっぱり、西岡さんの周りにはたくさんのステキな『人』が今も昔もいたんですね。

『人と人』

西岡がこれまでに出会ったたくさんの人。

そして、これから出会うであろうたくさんの人。

すべての人に“誠意・誠実”に向き合っていきたいと語る西岡。

そんな彼は今日もいつも通り忙しく、新しい出会いをまっている。

てもあつ スタッフ